自分で「考えて」貯める!節約を「個性」で乗り切る!独自の工夫でブレないやりくり

2023/10/17

昨年、大反響だった「サンキュ!家計やりくりコンテスト」も2年目に突入。審査を終えたばかりのメンバーが、応募書類を見て感じた今の時代のやりくり傾向やトレンドについて語り合いました。

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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<「サンキュ!家計やりくりコンテスト」審査メンバー>
・サンキュ!編集長 山本沙織
元金融機関勤務。『サンキュ!』や『たまひよ』の編集・調査に20年以上携わり、読者のやりくりの推移を熟知。

・節約アドバイザー 丸山晴美さん
中2の息子と2人暮らし。ファイナンシャル・プランナー、消費生活アドバイザーなどの資格を持ち、食費や通信費など身の回りのやりくりについて各種メディアで発信している。

・作家 原田ひ香さん
『サンキュ!』愛読暦15年以上で、一般家庭のやりくり事情に精通。100万部超えの大ベストセラー『三千円の使いかた』(中公文庫)の他、最新刊『図書館のお夜食』(ポプラ社)も絶好調!

・サンキュ!編集長代理 奥田多紀
編集部在籍15年超!1000軒以上の家庭で、家計はもちろん冷蔵庫の中までくまなく見てきた。

値上げに負けず、貯めている人には「個性」(オリジナリティ)がありました!

「サンキュ!家計やりくりコンテスト」審査メンバーが、値上げ時代のやりくり傾向について熱いトークを繰り広げました!

「値上げ」が世代を越えた共通ワードに 山本

山本 インフレが加速しているせいか、子どもからおじいさん、おばあさんまで、どの世代の会話の中にも「値上げ」という言葉が出てくるなと感じます。23年は「値上げ」が世代を超えた共通ワードになった年だと言えますね。
奥田 そんな時代でも、コンテストの応募用紙からは悲痛さは感じられなくて、むしろ楽しそうにやりくりしている様子が印象的でした。
原田 みなさん 「自分の言葉」で語っているのが素敵だと思いました。徳川家康の名前が出てきたり(ひろさん)、「蓄財生活」(おこめさん夫妻)のようなオリジナリティのあるワードが飛び出して、読んでいて新しい気付きがいっぱい!
丸山 川﨑さんの応募用紙を見ていると、自分との対話の中で元海上保安官だった経験を生かそうという発想が生まれていて。そこから、「お金はなくても知恵はある」という言葉や、食材をムダにしない独自の工夫が出てきていると感じました。
奥田 脳科学の先生が、人は苦労したり、頑張ったりしたときに、新しい言葉が出てくると言っていました。誰かのまねじゃなく、自分の中から生まれた言葉で考えるから、オリジナリティがあるんですね。
丸山 自分で考えたやりくり方法だから、ちゃんと続いて結果が出る。値上げ時代でもブレずに貯めている人は、自分の個性をやりくりに生かしていると言えますね。

今、貯まってる人は自分の個性をやりくりに生かしていますね 丸山

昔ながらの節約が見直されている

丸山 他にも、今年は「原点回帰」もキーワードの1つだと感じました。
山本 手書きの家計簿や袋分けなど、昔ながらのやりくり方法が目につきましたね。
原田 物価も光熱費もうなぎ上りの時代だからこそ、基本的な節約をコツコツやることの大切さが見直されているのかも。
丸山 たしかに!私が20年前に紹介していた節約の知恵が、SNSでバズっていたりします(笑)。節約って言葉を嫌だと言う人もいるけど、賢いやりくり=「節約」 ですから!

受賞者の皆さんが「自分の言葉」で語っているのが素敵でした 原田

お金の勉強がますます必要な時代に

原田 昨年に続き、今年も「お金の勉強」をしているかたが多かったですね。
山本 インフレに加えて円安も……。たしかに、学びが必要な時代ですよね。
奥田 『サンキュ!』10月号でも、FPの資格が主婦の間でひそかなブームになっているという特集を組みました。
丸山 社会保険料の増額や控除の廃止などで、実質的な増税がされているので、イデコなどによる合法的な節税対策も必要になってきます。それに気付いてお金の基本を勉強する人が増えているのかも。
原田 ネット上のタダで手に入る情報で、かえって損をすることもありますから。資格のテキストを購入するなど、ちゃんとお金を出して正しい知識を身に付けることって大事ですよね。
丸山 お金に愛されたいと思ったら、言ってはいけない3大NGワードは「怖い」「わからない」「めんどくさい」 なんですが、勉強することで、「怖い」と「わからない」をなくすことができますね。
奥田 あのー、「めんどくさい」はどうすれば?(笑)

「好き」を生かしたモチベーションUPがカギ

原田 受賞者の皆さんは、何かのきっかけで、「めんどくさい」を乗り越えているなと感じました。YouTubeがきっかけで節約を楽しめるようになったとか。
山本 そうそう。『サンキュ!』がきっかけで、家計管理のモチベーションが上がると言ってくれる人も多いです。
丸山 あと、自分の好きな物や得意なことをやりくりに生かしている人は、めんどくさいと感じないのかもしれません。
奥田 たしかに、好きという気持ちがあれば「めんどくさい」を乗り越えられそう。
山本 そういう人が、こんな時代でも貯められる人なんですね。

大変な時代なのに楽しそうにやりくりしているのが印象的です 奥田

審査の結果はこちら!23年サンキュ!家計やりくりコンテスト受賞者発表!!

受賞者の皆さんは、みんな値上げに負けず、新しい貯め方をしていました!

やりくりスター賞

川﨑みささん(広島県)
【受賞理由】海上保安庁の勤務経験に裏付けされた、やりくりテクが斬新!家族みんなで暮らしを楽しんでいるハッピー感が◎。

金賞

ひろさん(愛知県)
【受賞理由】「徳川家康をまねて、人を頼る」という新発想のやりくり。専門家に学ぶことが節約につながるのも新発見!

銀賞

おこめさん夫妻(滋賀県)
【受賞理由】夫婦そろってYouTubeでマネーリテラシーを学び、脱浪費家!積極的に投資も行い、「蓄財生活」を実践。

銅賞

ごきげん あやさん(福岡県)
【受賞理由】家庭菜園や自分の好きなことで節約するなど、「物欲にまみれた強欲さ」を原動力にやりくりに励んでいるのが新しい。

特別賞

T・Aさん(北海道)
【受賞理由】夫の借金発覚で家計管理に目覚め、2年で完済!さらに22年にはマイホームも購入したバイタリティがすごい。

参照:『サンキュ!』2023年11月号「今、値上げに負けず貯めてる人の衣食住全部見せます!」より。掲載している情報は2023年9月現在のものです。撮影/有馬秀星 構成・文/Kitsune 編集/サンキュ!編集部

 
 

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