『タイパ』『サステナブル捨て』『未来投資』24年の新!貯めテクキーワード
2023/10/30
なじみある言葉も、初めて耳にするワードも!今年も全国各地を飛び回って、多くの読者や専門家を取材した編集部員たち。24年にもブームになりそうな激推しの「貯まる」キーワードをまとめました。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
訳あり食品
「形やサイズが規格外」「賞味期限が近い」などの条件つきで、ネットやアプリで格安販売されている食品。定価の半額以下の物もあり、条件を確認して利用すれば、食費節約の大きな助けになります。
ネットバンク
対面の店舗を持たず、インターネット上で取引している銀行のこと。普通の銀行に比べて定期預金の金利が高いものがあったり、キャッシュレス決済に利用しやすいというメリットがあります。
やりくり費はソニー銀行、貯蓄は住信SBIネット銀行、投資用は楽天銀行と目的別に使い分け。アプリで手軽に入出金が確認できるので、予算や貯蓄が守りやすくなりました!
吉田志保さん(東京都)
丸山's Check
住信SBIネット銀行は、「目的別口座」で口座ごとに金額設定すると自動積立が簡単!ソニー銀行の「Visaデビット付キャッシュカード」はキャッシュレス決済に使えて便利です。
サステナブル捨て
不要になった服やグッズを販売店で回収し、リサイクルや社会貢献に活用している企業が増加。ゴミ回収にもお金がかかる時代なので、無料で引き取ってもらえる制度は積極的に活用したい!
回収している主な店舗
□ ユニクロ(自社の衣料品)
□ 無印良品(自社の衣料品、プラスチック製品など)
□ ZARA(自社、他社の布製品)
□ マクドナルド(ハッピーセットのおもちゃ)
情熱価格
大きな「ド」のロゴが特徴的なドン・キホーテのPB商品。デカ盛り&高コスパの食品は、味もおいしいと大人気。生活雑貨や家電などもお得に揃っていて、生活全般がまかなえちゃう!
タイパ
「タイムパフォーマンス」の略で、仕事や家事などにかけた時間に対する効果や満足度の高さを表す言葉。貯め達人たちはみんなタイパを意識して、時間もお金も上手にやりくりしています。
複業
「パラレルワーク」とも呼ばれ、複数の仕事を本業として取り組む、新しいワークスタイル。自分の特技やスキルを売るサイトも増え、在宅や短時間でも稼げるなど、仕事の幅がどんどん広がっています。
出品者がサービス内容を決めるアプリ「ココナラ」に登録。YouTubeの企画提案や字幕付け、電話の話し相手など、自分にできるサービスを複数出品し、月6万~10万円の収入に。
アイさん(大阪府)
育休中に模試採点の在宅ワークを始め、現在は週3~4日のパートと掛け持ち。採点の仕事はすき間時間でできるのがメリット。繁忙期だと月8万円の収入になり、大助かり!
オリ紙さん(神奈川県)
ふるさと納税で日用品節約
住まい以外の自治体に寄付をすることで返礼品が受け取れる制度で、節税対策として利用している人が多数。返礼品は、食品が一般的ですが、実は紙類や洗剤などの日用品も狙い目!定番で使う物を選べば日用品費の節約に。
昨年から、ふるさと納税の返礼品でトイレットペーパー、ティッシュペーパーを選ぶように。大量にストックできたので、市販の紙類が値上がりしても、焦りませんでした。
かーさんさん(福岡県)
リボベジ
野菜の根や茎などを育てて収穫する再生栽培=リボベジ。少量しか使わないけど、買うと高価な香草や、薬味に使う小ネギなどを家で栽培すれば、いつでも必要分だけ収穫できるので、節約に役立ちます。
ZEH(ゼッチ)住宅
ZEHは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略。太陽光発電や断熱性能を高める構造で、光熱費をセーブできる住宅として注目度アップ。条件を満たせば、建築費の一部は自治体の補助金を受けることができます。
災害時でも電気が使える安心感で、ZEH住宅を選びました。今夏、エアコンをフル稼働しても電気代は月8000円台で、太陽光発電の売電収入が月1万6000円台。約2倍のお得に。
いさーじょさん(静岡県)
丸山's Check
例えば「次世代ZEH+実証事業」なら、1戸につき100万円の補助金がもらえます。申請方法などは、ZEH住宅を取り扱う工務店に相談するのがおすすめ。
生活防衛費
一般的には、病気やけが、失業など、予期せぬ事態が起こったときに備える貯蓄をさします。生活費を乱す原因になりがちな特別出費を積み立てで備えている人も。生活防衛費があると、貯蓄も安定しやすくなります。
家計を見直したとき、まず生活費の6カ月分と、特別出費用60万円を生活防衛費として確保しました。それがあるおかげで、月貯蓄のうち10万円は投資に回せるように。
ぱんちゃんさん(東京都)
健康投資
貯蓄を殖やすためには、収入アップややりくりテクも大事ですが、何より体が資本!貯め上手な人ほど、「体にいいとされているもの」「体調を整えること」にお金をかけています。
貧血予防のため、「鉄分×マルチビタミン」のサプリを飲むように。めまいが減って、体のだるさなども緩和されました。月400円程度で、1日1粒ずつなので手軽に長く続けられます。
きょうさん(岐阜県)
自己回復力を促すといわれる「リカバリーウェア」のパジャマを愛用。約3万円と高価ですが、寝つきが悪くて悩んでいたのがうそのように気持ちよく眠れるようになり、翌朝の目覚めもすっきり!
ちぇそさん(兵庫県)
デビットカード
銀行口座とひも付けられ、支払いと同時に銀行口座から代金が引き落とされる仕組み。ATMで現金を引き出す手間がかからないのがメリット。貯め達人も、クレジットカードよりデビットカードを活用している人が急増!
丸山's Check
クレジットカードで支払うと、翌月請求なので予算管理が複雑になることも。デビットカードは、支出の流れをわかりやすくしたい人に向いています。
クロス取引
上場株式を同じ銘柄・同じ株数で、買いと売りの注文を同時に行い、同じ価格で取引を成立させる手法のこと。元本割れのリスクを回避しながら株主優待をお得に受け取ることができ、投資経験者が注目しています。
22年4月からクロス取引を始め、23年3月までの1年間で、手数料約2万1000円の支払いで、約27万円分の株主優待をゲットしました。
ごきげん あやさん(福岡県)
丸山's Check
クロス取引は、売買手数料や貸株料などのコストがかかり、買える銘柄が限られていて、通常の株主優待狙いの投資とは異なるもの。仕組みを理解したうえで利用して!
自家充電
電気代高騰が続く今、需要が増えているのが「ポータブル電源」。小型のソーラーパネルと組み合わせることで充電でき、家電を使うときなどに利用可能。災害時にも役立ちます。
22年の春に、出力1500Wのポータブル電源を購入。約20%太陽光で充電すれば、洗濯機やドライヤー、スマホの充電など、1日分の電力がまかなえます。
朔花さん(京都府)
未来投資
貯め上手な人たちは、資格取得や習い事、趣味の充実などへの投資を惜しみません。長い目で見て収入・貯蓄アップにつながることに投資することは、有効なお金づかいといえます。
家計見直しをしていくうち、お金の知識をさらに深めたいと思い、FP3級を取得。経済への関心度が高まり、お金づかいの意識も変わりました。
ちぇそさん(兵庫県)
※掲載している情報は、23年8月30日現在のものです。
<監修>
節約アドバイザー&ファイナンシャル・プランナー 丸山晴美さん
中2の息子と2人暮らし。ファイナンシャル・プランナー、消費生活アドバイザーなどの資格を持ち、食費や通信費など身の回りのやりくりについて各種メディアで発信している。
参照:『サンキュ!』2023年11月号「今、値上げに負けず貯めてる人の衣食住全部見せます!」より。掲載している情報は2023年9月現在のものです。撮影/神保達也、林ひろし 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部