待ち合わせに早く行くのはNG!?貯まらない人の行動のクセ・やりがちな5つのこと

2023/06/30

お金が思うように貯まらない人の行動には共通点があると、よく言います。

高いものは買わないようにしている。
特売品や割引商品を選んで買っている。

自分なりに節約を頑張っている……のに、お金が貯まらない人は、実はその頑張りが裏目に出ているのかも?

全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが「貯まらない人の行動のクセ・やりがちなこと5」について解説します。

『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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1.半額セールだとつい2個買ってしまう

定価の半額になっている商品を見つけたとき「同じ金額で2個買える」と思う人は、残念ながらなかなかお金が貯まりません。

もともと買う予定だったのは1個です。定価の半額で1個だけ買ったなら、支出が半分で済みますが、2個買ってしまっては出て行くお金は同じ。

「それでも2個手に入ったんだからお得じゃない?」と思う人は、“貯まらないマインド”にどっぷりとハマっているかも。2個手に入っても、そのうちの1個は本来買う予定がなかったものです。

買うべきもの1個を半額で手に入れたとき、半額セールはお得の効果を最大限に発揮します。

たとえば、人は同じ1,000円の商品でも、「1,000円」とだけ表示された商品より「定価1,200円の商品を200円値引きして、1,000円で販売!」と表示された商品をお得と感じるものです。

行動経済学では、これを「アンカリング効果」と呼びます。「定価」という情報に固定(アンカリング)されて、それを基準にして、いくらお得か?を判断してしまう心理です。

夏のセールが始まります。値引き商品があふれていますが、安さにつられず、「本当に欲しいか?」を基準にして判断を。

2.通販は送料無料になるまで買う

部屋でスマホを持っている女性
maruco/gettyimages

ネット通販では「購入金額1万円以上で送料無料」といったことがよくあります。欲しいものや必要なものを「買い物カゴ」に入れていった結果、1万円以上になった場合は、送料無料でお得ですが、送料無料にするために本来買う予定がなかったものまで買うのはNG。送料を超えた分の金額は、不要な支出ということになります。

送料がもったいないと思う場合は、不要なものを追加して金額をあわせるのではなく、日用品であればまとめ買いにして、1回分の注文が送料無料になるよう計算して注文するのがオススメです。

3.「みんながやってるから」という理由でNISAを始める

bee32/gettyimages

NISAを利用して投資を始める人が増えています。2024年からは、これまでの「一般NISA」と「つみたてNISA」が一体化することで、より使いやすい制度になり、ますます関心が高まっています。

この機会にNISAを利用して投資を始めるのは決して悪いことではないのですが、「みんながやっているから」という理由でよくわからずに始めるのは考えもの。

NISAは毎年一定金額の範囲内で購入した株式や投資信託などの金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。つまり、税金がかからなくなるので投資のハードルが低くなりますが、投資は投資です。損をすることもあるということを覚えておきましょう。

「みんながやってるから」ではなく、自分はどの程度までなら損に耐えられるのか?自分が購入した「投資信託」はどういうものなのか?自分は投資に向いているか?……などを考えてから始めることが大事です。

4.待ち合わせの時間より早く着いたらお茶して待つ

木の背景にコーヒーと穀物
manbo-photo/gettyimages

人と待ち合わせをしたとき、時間より早く着くことがあります。そんなとき「ちょっとお茶して待つ」ことはありませんか?そういったコーヒー1杯分程度の出費を「ラテマネー」と言います。

コーヒー代に限らず、1回の支出額は大したことはなくても、ちょいちょい出て行くお金のことです。少額であるがゆえに、お金を使った意識が希薄で、ムダ使いと気づきにくい欠点があります。しかし、塵も積もればで、ラテマネーも回数が多くなるとそれなりの支出に。

少額の支出を繰り返す行動がクセになっていると、なかなかお金は貯まりません。

5.「100円ならいいか!」と思う

「100円なら安い」と思っている人は、お金が貯まらない人です。貯めている人は、たとえ100円のものでも、それが100円に値するかを考えます。「100円ならなんでも安い」とは考えません。

「100円くらいならいいか!」と100円硬貨を財布からすぐに出してしまう人は、その行動のクセを見直しましょう。

貯まらない行動のクセに気づくことが大事!

貯まらない人の行動には共通点があります。上記5つの行動にハッ!とした人は、行動修正を意識することがオススメです。貯まらない人から抜け出すきっかけになるかもしれません。

■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。

 
 

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