仕事探しは「給料以外」にも注目して!お金の専門家がすすめる「トクするお仕事」4選
2022/02/23
少しずつ経済活動が回り始め、最近は求人件数もどんどん増えてきています。転職したい人も、仕事を探している人も、よりよい仕事を見つけるチャンスかもしれません。節約アドバイザーの丸山晴美さんは「求人情報をチェックする際は、給料や時給以外の“プラス”を探すようにすると、よりおトクな仕事が見つかります」と言います。給料以外の“プラス”がある仕事とはどういうものか、詳しく聞きました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2022年1月時点の取材情報を基にしています。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
- トクするお仕事1:1食だけでも節約度大の「まかないつき」
- トクするお仕事2:お店の商品を「社割」で買える
- トクするお仕事3:レジャー関係や資格取得支援の福利厚生がある
- トクするお仕事4:厚生年金に加入できる!
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「トクするお仕事」!
トクするお仕事1:1食だけでも節約度大の「まかないつき」
私は節約アドバイザーとして独立するずっと前、一人暮らしをしてアルバイトで生活をしていた時期があります。そのとき、仕事選びの条件にしていたのが「交通費全額支給」と「まかないつき」の2点でした。
食費が家計に占める割合は大きいですから、ランチ1食分が浮くだけでも家計への影響は大。私もまかないつきのアルバイトで、食費がずいぶん節約できた記憶があります。
まかないは開店前や休憩時、閉店後にスタッフみんなでとることが多いので、スタッフ同士のコミュニケーションがとれる楽しみもあります。飲食店の仕事を探す場合は「まかないつき」かどうかのチェックも忘れずに。
トクするお仕事2:お店の商品を「社割」で買える
スーパーやアパレルなどの仕事なら「社員割引」、いわゆる「社割(しゃわり)」があるところがおすすめです。
社割は働くお店が取り扱っている商品を、割引価格で購入できる制度のこと。割引率はお店によって異なりますが、スーパーなど毎日買い物をするようなお店なら、10%引きでもかなりおトクです。
また、アパレルの場合は社割に加え、ファミリーセールなどに招待してもらえる場合もよくあります。
このほか、パン屋さんやお惣菜屋さんなども、売れ残りを割引価格で買える場合が。また、お菓子などの工場なら、一部が欠けた「訳あり品」を安く大量に買えるなどの特典があるところもあります。
トクするお仕事3:レジャー関係や資格取得支援の福利厚生がある
福利厚生の内容は会社によって異なります。なかには遊園地などのチケットを安く買えたり、会社の保養所を利用できたりするなどの福利厚生がある会社も。
こうしたレジャー系の福利厚生が充実している会社は、ファミリー層にとってメリット大。家族でのレジャー費を大幅に浮かすことができるので、ぜひチェックしたいポイントです。
また、福利厚生として「資格取得支援」に力を入れている会社もあります。業務に必要な資格をとるために無料で講習を受けることができたり、資格試験の受験費用を補助してくれたりなどのサポートが受けられます。
資格を取得したあとは時給がアップしたり手当がついたりなど、収入も増えるのでメリットは大。取りたい資格やめざす仕事がある場合は、そうした福利厚生がある会社を探すのも一案です。
トクするお仕事4:厚生年金に加入できる!
2020年5月に成立した年金制度改正法により、パートやアルバイトでも要件を満たす場合には、厚生年金に加入できるようになりました。ただし、適用されるのは「従業員数501人以上規模の企業」に限られていました。
しかし2022年10月より、これが「従業員数101人以上規模の企業」も適用されることに。さらに2024年10月からは「従業員数51人以上規模の企業」にも適用される予定です。
適用を受けるには「週の所定労働時間が20時間以上」「雇用期間が2カ月超見込まれる」「賃金月額が8.8万円以上」など、いくつかの条件を満たす必要がありますが、もともと条件に合う働き方をしているなら加入する価値はあるでしょう。厚生年金に加入すれば、将来受け取る年金を増やすことができますから。
厚生年金は年収によって保険料が異なるため、一概には言えませんが、年収と加入期間によっては支給額が月数千円~2万円程度上乗せされます。老後に月1~2万円の収入を確保するのは、決して簡単なことではありません。年金は、増やせるうちに増やしておくことが大切です。
今の仕事が厚生年金に加入できていないならば、厚生年金に入れる会社への転職を考えるのも一案。同じ時間働くならば、「プラスアルファ」のあるトクなお仕事を選びたいですよね。
取材・文/かきの木のりみ