【韓国ドラマ】2023年「百想芸術大賞」ノミネート作品!本国で高評価を受けた傑作10本をチェック!
2024/05/01
韓国の数ある授賞式の中でも、長い歴史と信頼ゆえに「韓国の演技者たちが最も受賞したい賞」と言われる、総合芸術賞「百想芸術大賞」。視聴率や話題性だけではなく“芸術性”の観点から、作品性と演技力を優先した選考がされるのが特徴で、高い評価を受けた選ばれし名作韓国ドラマをチェックできる、ファンにとっては見逃せない注目の賞なのです。
本記事では、今年も4月28日に授賞式を控える「百想芸術大賞」にノミネートされている、選ばれし韓国ドラマ(作品関連賞や演技関連賞など)を一挙ご紹介します。
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執筆: 韓国エンタメライターNana
韓国ドラマをこよなく愛する韓国エンタメライター。WEB媒体を中心に、ラジオ、雑誌等で韓ドラ愛を叫ぶ記事を執筆...
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
■あらすじ
■見どころ
愉快な笑いと共感いっぱいの温かいストーリーで、ENAというマイナーチャンネルにもかかわらず、初回0.9%で出発した視聴率は、7話では11.7%と爆上がり!2022年世界中を熱狂させて感動させたヒット作です。百想では、「作品賞」「演出賞」「脚本賞」など作品関連のほか、俳優部門でもパク・ウンビンをはじめ各部門でノミネート。
今回最多となる10部門でノミネートを果たし、テレビ部門の最高賞である「大賞」を予想する声も上がっている一作です。
本作は、天才的な脳と自閉スペクトラム障害を同時に持ったウ・ヨンウが大手の法律事務所・ハンバダへ入所し、さまざまな事件に直面して成長していく物語。同時に、ウ・ヨンウと意識的に考えなかった“障害への偏見”を克服する旅を共にしながら、自然と社会の不便さに気付かされ、ハッとさせられる一作です。
「最優秀演技賞」最有力候補とも言われる、パク・ウンビンの名演技は必見です。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は2024年5月1日現在、Netflixで視聴可能です。
『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』
■あらすじ
壮絶ないじめを経験した高校時代から十数年の時を経て、綿密に練った復讐(ふくしゅう)計画を実行に移し始めた女性。その目的は、自分をいたぶった者たちに、罪の代償を払わせること。
■見どころ
予測不能な展開にどっぷりハマる視聴者が続出し、百想では「作品賞」「脚本賞」など作品関連のほか、俳優関連の賞でも各部門でノミネートを果たし、ウ・ヨンウに次ぐ9部門でのノミネートを果たしたのが、『ザ・グローリー』。
『トッケビ』、『ミスター・サンシャイン』のキム・ウンスク作家と、『秘密の森』アン・ギルホ監督という最強製作陣がタッグ!建築家を夢見ながらも、高校時代に残酷ないじめによって自主退学した主人公の、一生をかけた復讐物語を描いた本作は、学校暴力への問題提起で、“ウ・ヨンウ”と同様、社会的なメッセージを持ったドラマとして高い評価を得ています。
圧巻の演技を見せたソン・ヘギョをはじめ、いじめ加害者たちを演じた俳優陣の熱演には称賛の声が集まっており、演技関連の各部門での受賞が予想されています。
『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』は2024年5月1日現在、Netflixで視聴可能です。
『私の解放日誌』
■あらすじ
単調な生活にはもううんざり。代わり映えしない毎日から抜け出したいと願う3人のきょうだいが、自由と生きがいを求めて奮闘する姿を描く。
■見どころ
「百想芸術大賞」二冠の名作『まぶしくて〜私たちの輝く時間』で卓越した演出力を披露したキム・ソクユン監督と、ドラマファンから愛され続ける名作『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』の脚本家パク・ヘヨンという最強製作陣が集結した本作品。「作品賞」をはじめ、「演出賞」「脚本賞」といった作品関連の賞、そしてソン・ソック、キム・ジウォンの「最優秀演技賞」をはじめとする俳優関連の賞など、7部門でノミネートを果たしています。
出口のない人生から解放されるため、新しい道を探していく人物たちの姿が共感と感動を呼び、パクへヨン作家独特の胸を打つセリフの数々で、「『私のおじさん』に次ぐ"人生ドラマ"誕生」と高い評価を得ました。
さらに、ミステリアスで不思議な魅力を持つ“ク氏”を演じたソン・ソックの独特の世界観にどっぷりハマること間違いなし…!キム・ジウォンの繊細な表情演技にも注目です!
『私の解放日誌』は2024年5月1日現在、Netflixで視聴可能です。
『私たちのブルース』
■あらすじ
恋は甘く切なく、人生は楽あれば苦あり。いつもにぎやかな済州島を舞台に、この島で生きる人たちが織りなすさまざまな物語をオムニバス形式で描く。
■見どころ
本作は、『大丈夫、愛だ』『ディア・マイ・フレンズ』など数々の名作を手掛け、韓国で最も多くのマニアファンを保有しているとも言われる“カリスマ脚本家”ノ・ヒギョンの新作であると同時に、韓国を代表する超豪華キャストでも注目を集めた本作。百想では、「作品賞」「演出賞」などのほか、圧倒的演技力で画面を圧倒したイ・ビョンホンが「最優秀演技賞」にノミネートを果たしています。
済州を背景に10代から老人まで主人公たちが、それぞれの人生の試練や悲しみに向き合っていくのですが、ぶち当たる人生の試練は、決して他人事ではなく、私たちの身近にあるものばかり。試練を克服していく過程の中で、視聴者に日々の些細な幸せを悟らせる、巧みな脚本に感嘆してしまいます。
ノ・ヒギョン脚本特有の名台詞の数々が心に染み渡る心からおすすめしたい一作です。
『私たちのブルース』は2024年5月1日現在、Netflixで視聴可能です。
『シスターズ』
■あらすじ
貧しい家庭に生まれながらも仲むつまじく生きてきた3姉妹。そんな彼女たちはやがて、富と権力をもつ者たちをめぐる陰謀に巻き込まれていく。
■見どころ
映画『お嬢さん』『親切なクムジャさん』のチョン・ソギョン脚本家が執筆を手掛け、『ヴィンチェンツォ』『王になった男』などで洗練された演出を披露してきたキム・ヒウォン監督が最強タッグを組んだ『シスターズ』。「作品賞」をはじめ、「演出賞」「脚本賞」など作品関連の賞4部門でノミネートを果たしています。
1話目から“大金”を巡る先の読めないストーリーに一気に引き込まれる本作。特に衝撃展開の8話は、韓国でも「レジェンド回」と大きな話題になりました。謎が散りばめられて混乱しがちな前半ですが、後半は衝撃展開の連続で、一気に駆け抜けてしまうはず…!細かな考察や、推理が好きな人にはおすすめの一作です。
『シスターズ』は2024年5月1日現在、Netflixで視聴可能です。
『アンナ』
■あらすじ
貧乏な両親のもとに生まれたユミは、並外れた美貌と才能で注目を集めていたが、大学受験直前、教師との恋愛が発覚し、転校を余儀なくされる。 受験に失敗した彼女は、合格したと嘘をつき、偽の大学生活を始める。
■見どころ
作家チョン・ハンアの長編小説『親密な異邦人』を原作とし、映画『シングルライダー』で演出力が認められたイ・ジュヨン監督が脚本と演出を務め、期待を集めていた本作品。百想では、「演出賞」や、これまでの天真爛漫なイメージを脱ぎ捨て、嘘を重ね続ける女性の心の揺れを、繊細な表情演技で演じたスジの「最優秀演技賞」をはじめ、「助演賞」など4部門でノミネートを果たしています。
本作は、名前、家族、学歴、過去にいたる些細な嘘をきっかけに、完全に他人の人生を生きることになった女性の人生を描いた作品。嘘を重ね続けるユミの、揺れ動く心理描写が丁寧に描かれているので、“悪女”にもかかわらずどっぷり感情移入してしまいます。韓国でも高い評価を受けていた必見の一作です。
『アンナ』は2024年月5月1日現在、Amazon プライムにて視聴可能です。
『財閥家の末息子』
■あらすじ
財閥家の奴隷となり身をささげた人物が、創業者である会長の孫として二度目の人生を歩む。これは憑依か、タイムスリップか、あるいは生まれ変わりか。
■見どころ
本作は同名のウェブ小説を原作に、財閥総数一家のリスクを管理する秘書が、横領の濡れ衣を着せられて殺害され、財閥家の末息子に回帰して人生2回目をおくるファンタジードラマ。ミニシリーズで26.9%という2022年最高の視聴率を記録した一作です。
百想では「演技力がまさに極限に達した」という高い評価を得たイ・ソンミンが「最優秀演技賞」、キム・ドヒョン、キム・シンロクが「助演賞」にノミネートを果たしています。
時空を超えるファンタジードラマでありながらも、原作は実在する財閥「サムスン」をモデルに書かれており、主人公と共に「韓国近代史を旅する」というドキュメンタリーのような一面があるのも面白いところです。
「最優秀演技賞」最有力候補とも言われている、イ・ソンミンの圧巻の演技力は必見です。
『シュルプ』
■あらすじ
トラブルメーカーの息子たちと、王座を狙うライバルの策略。さまざまな問題に振り回されながら、未来の朝鮮王を育て上げるために日々奮闘する王妃の姿を描く。
■見どころ
『シグナル』、『未成年裁判』などで圧巻の演技力を見せてきたキム・ヘスが、『妖婦 張禧嬪』、映画『観相師』ぶりに宮廷時代劇ドラマにカムバックを果たした本作。百想では、強烈なカリスマ性で画面を圧倒したキム・ヘスが「最優秀演技賞」に、ムン・サンミンが「新人賞」にノミネートを果たしています。
本作は、朝鮮時代の王子たちが受けた上位1%の英才教育法を描いたブラックコメディ史劇で、キム・ヘス演じる王妃ファリョンが、トラブルメーカーの王子のために熾烈な王室教育戦争に飛び込んで奮闘していく物語です。
的な映像美と、今の時代にも通じる、子を護ろうとする「母の愛」に、序盤からグッと引き込まれる一作です。
『シュルプ』は2024年5月1日現在、Netflixで視聴可能です。
『カジノ』
■あらすじ
活気に満ちたカジノを舞台にその世界を支配する裏社会に足を踏み入れた主人公、チャ・ムシクの波乱万丈な人生物語。 一時は「カジノ王」の座を手にするが、とある事件をきっかけにすべてを失った一人の男がどんな犠牲を払ってでも、自らの人生を取り戻すため再び命がけのゲームに復帰し、再起を図る姿を描く。
■見どころ
『オールド・ボーイ』で主役を演じ、韓国を代表する俳優チェ・ミンシク、さらに、『私の解放日誌』で大ブレイクを果たしたソン・ソックをはじめとする実力派俳優の熱演と、スピード感あふれるストーリーで、ディズニー+韓国オリジナルコンテンツの中で初週基準最大視聴時間を記録したヒット作。百想では、チェ・ミンシクが「最優秀演技賞」にノミネートを果たしています。
本作は、「カジノ王」になる一人の男の人生波乱万丈物語を描いたクライム超大作。金・名誉・成功の欲望にまみれた桁違いな登場人物たちが、人生のすべてをカジノにベットし、生存を賭けて運命に挑みます。「歴代級キャラクターを誕生させた」という好評を受けた、チェ・ミンシクの熱演は必見です。
『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』
■あらすじ
高い人気を誇る数学講師の講義を受けたいという娘のため、し烈を極める私教育の世界に飛び込んだ愛情深い母親。果たしてそこには、どんな戦いが待ち受けているのか。
■見どころ
『人間失格』のチョン・ドヨンと『賢い医師生活』のチョン・ギョンホが初共演することに加えて、『ナイショの恋していいですか!?』『ああ、私の幽霊さま』で呼吸を合わせたユ・ジェウォン監督とヤン・ヒスン作家が再び再会した本作。百想では、チョン・ギョンホが「最優秀演技賞」に、『私たちのブルース』でも熱演を見せたノ・ユンソが「新人賞」にノミネートを果たしています。
本作は、入試地獄に遅れて入門した“国家代表惣菜屋”の熱血社長と“数学イルタ(1位スター)講師”の甘いスキャンダルを描いたドラマ。コミカルでキュートなロマンスが展開すると同時に、サスペンス要素が絶妙に混じったストーリーに沼ハマり必至…!さ
らに受験競争や成果主義といった圧力が強い韓国社会への警告も込められている「社会派」な作品なのもポイントです。
『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』は2024年5月1日現在、Netflixで視聴可能です。
一流法律事務所で働き始めた新米弁護士のウ・ヨンウ。自閉スペクトラム症を抱えて生きる女性として、法廷で、そして私生活で、さまざまな壁に果敢に挑む。